Tokai Open 2019!!

top写真提供 : 諸岡 徹(Toru Morooka)
約4ヶ月ぶりの投稿となります。4月末のtribox Open Spring 2019にも参加していましたが、記事を書く暇がありませんでした。せっかくですので記事末尾に写真を載せておきます。

6月22日土曜日、私の所属する東海スピードキュービングコミュニティ(以降TSC)主催の東海大会2019が無事に終了しました。まずは今回の開催にあたって多大なご協力をいただいた日本ルービックキューブ協会関西支部の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。撤収作業に気を取られ、その日のうちにお礼を申し上げられませんでした。本当に失礼な奴です。

十数人いるTSCメンバーのうち大会運営の経験者はあらしんさんだけであり、それも4年以上前のこと。ほぼ素人の私たちが、TSCという団体を立ち上げた勢いで企画を推し進めたのが今回の東海大会でした。話が持ち上がったのは今年1月頃、それから半年間先の見えない障害物競走をやっていた気分です。昔の偉い方は忙中閑有りと仰いましたが、私の半年"閑"はほぼ全て東海大会の準備に溶けていきました。楽しかったのでいいんですが。

大仕事を終えてようやく本来の"閑"がやってきましたので、4ヶ月分の埃をかぶったダッシュボードを開いて、しばらく回想に耽ってみます。なお今回は立場上、運営目線からの内容が主になりそうです。予めご容赦ください。

正式な大会結果は以下リンクからどうぞ。
Tokai Open 2019 | World Cube Association


大会開催に至った経緯

まずはどうして東海で大会やることになったの?というところから。

先述の通り、東海地方での大会開催の話が持ち上がったのは今年1月頃のことです。TSCの結成が1月16日ですので、ほぼ結成と同時にこのような夢想幻想を抱いていたことになります。詳しいところはもう覚えていませんが、東海の名を冠した団体がようやく誕生し、レクチャー会の人数も増え、これなら大会開催もいけるのでは?という雑談の延長で声が上がったことがきっかけだったはずです。

『公式大会には少なくとも12人の競技者がいることが望ましい。(8a5+)』という大会規則を持ち出して、とりあえずメンバーだけでも参加すれば開催はできると笑っていた記憶があります。平和ですね。

しかし夢想幻想もその気になれば現実になってしまうのがキューブ界。2月に入る頃には会場の確保が完了し、JRCA関西支部の後援で開催されることが正式に決定しました。このあたりのあれよあれよ感は、何かと人脈の広いあらしんさんのお陰に他なりません。私はモブキャラに徹して成り行きを見守っていました。

大会準備

ここからは半年"閑"を費やした大会準備を振り返ります。私が主体となって進めていたものに絞りますが、それでもなかなかの量になりそうです。当日の様子だけ知りたい方はこちらから。

TSCではDesign & Webという役職をいただいていますが、今回も例に漏れず『人の目に触れるもの』についてはほぼ全て担当しました。

特設サイト

Tokai Open 2019
「頼んでねえよ出しゃばるな」と言われたらそれまでですが、ちょうどその頃にあんなことこんなことをしてWebサイト制作の楽しさに気づき始めていたこともあり、大きめのものを作る良い機会だと思い着手しました。特にもっともらしい理由はありません。
作る前に報告すると「やめとけ」となりそうでしたので、7割ほど仕上げて後戻りできない状態にしてからTSCに打診しています。

WCAページとは別に特設サイトが作られている大会は非常に少なく、国内ではtribox Openくらいです。作成にあたって一部参考にさせていただきました。しかしtribox Openは特設サイト内で申込が完結しますし、他のWCA公式大会とは少し毛色が違うので別途案内を設けることも納得できますが、東海大会はただの地方大会に過ぎません。申込もWCAページ内で通常通り行う形式でした。むしろWCAページとともに常にミスなく最新の情報を保っていなければならない責任は想像以上に重く、作業量も心労もかなりのものです。実は一度WCAページと特設サイトで記載内容に相違があり、JRCAの方に指摘をいただいて修正したことがありました。
こういった諸々の手間暇を考えると、基本的には作る必要のないものと言えてしまいそうです。

とはいえ作ってしまえばそれなりの利点もあります。大きく3点。
1点目。WCAページでも開催競技・スケジュールの一覧や多少の会場情報は出ていますが、初参加の方の視点になるとやはり情報不足の感が否めません。そこで、WCAページに載せるほどではないが参加者にとって助かる情報を中心に補填する場所として、特設サイトはちょうど良い役割を果たしてくれました。開催中に多くの方からお褒めの言葉を頂いており、これは確かに実感しています。

久しぶりの東海開催ということもあり、会場及び周辺について明るくない参加者が多いだろうという予想はしていましたし、今回選択した会場が大学施設であることから、通常より制約(全面禁煙・ゴミ箱使用不可・立入禁止区域あり等)が強めだということも分かっていました。また普段レクチャー会で使用している会場でもあるため、何としても事故は避ける必要がありました。これらを踏まえても、事前に知っておいていただきたい情報を集約した特設サイトを置いたことは意味があったと考えます。

2点目。特設サイトは簡易的な大会レポートとして今後の資料となる側面を持ちます。WCAページでは所詮記録の詳細が残るだけで、知らない方には大会の様子は微塵も見えてきません。その点特設サイトなら写真も動画も載せ放題ですので、大会の様子を残す場所として最適なんですね。同時に開催競技やスケジュールも一覧できますので、「東海大会ってどんな感じなの?」という方にはURLを送ればいいわけです。あわよくばその流れでTSCのサイトも訪問してもらえれば...みたいな目論見もありました。
現在特設サイト内ではトップに集合写真を表示し、ギャラリー内で当日の写真をスライドショーで流しています。ぜひご覧ください。
(WCAページにもメディアへのリンクを掲載する機能がありますが、最近はあまり使われていないようです。)

3点目。これは運営側の利点になりますが、次回からほぼ丸ごと再利用が可能です。ブラッシュアップしつつ変更・追記をしていけばよく、徐々に作業量は減ります。大変なのは最初だけです。

ポスター・フライヤー

poster_19View original (6.2MB | 3508x4961 | JPEG)
会場内掲示用のポスター(A3)と、配布用のフライヤー(A4)を制作しました。ともにデザインは共通です。

見えているものが全てなので特に言うことはありませんが、何十枚と据え置いて自由に取っていただくスタイルのものは初めてでしたので悩みました。とりあえず周りのフライヤーに埋もれてしまわないようなデザインを心がけたつもりです。私は派手にするのがどうも苦手で、最後には地味なものに落ち着いてしまいがちです。制作の幅を広げていきたいですね。ちなみに被写体としてキューブを持っていただいたのはあらしんさんです。

ポスターとフライヤーは5月12日のレクチャー会から掲示及び配置を始めました。大会の1ヶ月以上前から置けば十分だろうという考えでしたが、これが大きな間違い。今思えば当然のことですが、参加を促す内容でデザインしていたならば、設置日の基準は開催日ではなく参加申込開始日で考えなければなりません。奇しくもこの日がその申込開始日。80名の参加枠はわずか35時間で底を尽き、ポスター・フライヤーは本来の効果を発揮する間もなくお役御免となってしまいました。

...なりました。

今回担当した仕事では、これが間違いなく一番の失敗です。結局参加者には名城大学関係者はいらっしゃらず、基本参加費を半額とする特典も生かすことができませんでした。大会そのものの宣伝にはなったので全くの無駄ではありませんでしたが、期間を意識さえしていれば十分避けられただけに悔やまれます。

デジタルサイネージの活用

写真提供 : 諸岡 徹(Toru Morooka)
会場外の大型デジタルサイネージ、会場内のプロジェクターを利用して、開催中に様々な情報を表示する試みを行ってみました。こちらについてはほぼ前例がないため手探りでの準備となりましたが、参加者の皆さんからの反響もよく、概ね成功だったと個人的には評価しています。
ツールはPowerPointの自動プレゼンテーションと目的別スライドショーを使用しました。

表示していたのは主に以下の項目です。

  • 共通
    • スケジュール
    • インフォメーション系(撮影者優先席・フラッシュ撮影禁止・昼食場所の案内・ゴミ箱利用不可・構内全面禁煙など)
    • 2x2、3x3、4x4のグループ分け
    • 2x2、3x3、4x4のサイクシート
  • プロジェクター(会場内)
    • パズル提出の案内
    • スクランブラ・ジャッジ担当者
    • 3x3 決勝の対戦者名表示(Head to Head)
  • デジタルサイネージ(会場外)
    • TSCの紹介と次回以降のレクチャー会情報
    • Cubecompsを利用した結果速報


表示していたものの一例です。
スケジュールや結果速報など一覧性が必要なものは別にして、基本的に文字は少なめに抑え、なるべく一瞥で内容が把握できるように意識しています。またそもそも気づいてもらわないと意味がありませんので、所々にくどくならない程度でアニメーションや動画素材を加え、往来の人の目に留まるよう仕込んでいます。

普段なら司会のアナウンスのみであるところを、画面上でも随時表示したことで来場者それぞれのタイミングで確実に情報を提供できるようになりました。アナウンスの声が届きづらい大きな会場ではより心強い味方になってくれそうです。


会場内外で競技前にサイクシートを表示していましたが、これが意外に好評でした。サイクシートを知らないという方もやはり多く、下部に解説を入れておいてよかったです。

なおサイクシートやCubecompsの結果速報は、縦長のスクリーンショットを使用して下位から上るようにスクロール表示させる形式をとりました。Cubecompsについては結果が更新されたらすぐに反映する必要がありましたので、当日の作業量を最小限にするべく事前に色々と策を練って臨んでいます。


ちなみに縦長のスクリーンショットはGoogle ChromeのDeveloper Toolsを使って取得できます。調べると拡張機能を勧めるブログ等も散見されますが、こちらのほうが手間が少なく、融通も利きます。取得できる画像は上部バーに出ている画面解像度にDevice Pixel Ratio(DPR)の値を掛けたサイズになります。
Cubecompsの場合はスマートフォン表示( m.cubecomps.com )のほうが見やすく掲示向きです。またWebページのデザインを上書きできる「Stylus」を使用し、あらかじめフォントを揃え、余計なハイパーリンクの装飾を取り除き、Average欄を太字にする等の変更を加えています。見た目も妥協はしません。


今回はいつもなら表彰式後に行う写真撮影を、3x3の1回戦終了後にはさみ込んでいました。ご自分の試技を終えたらすぐに帰られる方もいらっしゃるため、なるべく多くの方に写っていただけるようにと考えられたものです。
撮影を担当してくださった諸岡さんにその場でデータをいただき、文字を入れてサイネージに表示したのが上の写真です。当初このように表示することは予定しておらず、ふとした思いつきでやったことですがこちらも好評でした。サイネージ前がちょっとした記念撮影場所になり、カメラを構える親御さんの姿をたくさんお見かけしました。大会終了後にJRCAのTwitterで使われるくらいしか出番のなかった集合写真ですが、使い方次第では皆さんの思い出づくりにもう一役買わせることができます。

さて、ここまで見ると良いことづくめのようですが、初の試みとあって反省点も様々あります。ここでは4点とりあげます。

まずはサイネージに投影するためのPCが会場外で無防備に放置されることになった点です。可動式のホワイトボードで即席の遮蔽を設けることしかできず、セキュリティ面で多少の不安がありました。会場内から操作できればその心配はなく、プロジェクターと平行作業もできるため理想の体制だったのですが、HDMIケーブルの延長や無線化の代替策も叶わず、やむなくこのような形式となりました。
せっかく2つとも利用できるからということで会場内外で別々に準備しましたが、他にも仕事を抱えながら行き来して操作するのは思ったより大変でした。


2点目は先ほど例でお見せした4枚のスライドの左下、「構内全面禁煙」の表示上の問題について。文章では伝わりづらいので、特設サイトで公開していたこちらのインフォメーション映像(2:41〜)を参照ください。
こちらの背景では、灰皿の上でたばこが燃えていく様子をタイムラプス撮影した映像を拝借し、グレースケールに変換して周辺減光を加えたものを使用していました。その映像自体はよかったのですが、次スライドに移る直前の暗転に点滅のエフェクトを入れてしまったことで、試技の妨げとなる恐れが出てきてしまったのです。編集時は雰囲気そのままに映像を終わらせるためのアイデアとしか考えていませんでした。しかし実際に会場で表示されると、無視できないほどチラつく仕上がりになっていたことに気づき、すぐに表示を取りやめる判断をさせていただきました。
大会会場でご法度とされるフラッシュ撮影に近い感じになっていたと思います。「フラッシュ撮影禁止」のスライドも作っておきながら何をやっているんでしょうね。見た目の追求に溺れて本来の目的を見失っては元も子もありません。

3点目はHead to Headで行われた3x3決勝への対応です。
実はもともと午後はタイトなスケジュールを予定しており、時間のかかるHead to Headは考えられていませんでした。しかし午前から少し巻いて進行していたこともあり余裕ができたため、Delegateの方の判断で急遽この形式が取られることとなった裏事情があります。


当然映すものは何も用意していませんので、Head to Head形式へ競技卓を並べ替えている間に、予選順位と氏名(英語)のみ表示した簡易的なものをその場で作成しました。予定していなかったとはいえテンプレートだけでも準備していれば、時間のない中で氏名を入力する危ない橋を渡らずにすみ、これほど焦ることなくもっと盛り上げる演出ができたはずです。
次の機会があればリベンジしたいですね。

4点目はやはり費用対効果の話。作り込みの程度にもよりますが、ウェブサイトと同様にコストパフォーマンスについては疑問です。ただしこちらも次回から使い回せるため、今回その雛形を完成させられたことは良かったと言えそうです。

icons
スライド内で使用しているアイコン類は、ほぼ全てNoun Projectで公開されているものをお借りしました。いつもお世話になっています。

スタッフ用Tシャツ

当日のTSCスタッフ用にTシャツを制作しました。今後の活動にも使用していく予定です。ロゴと団体名を入れただけですが、これが初めてのTSCグッズとなりました。

6月に入ってから着手した遅めの制作でした。間に合ってくれてよかったです。

実施レポート

さてようやく大会当日を迎えますが、その前に2014年12月に行われた「東海大会 2014」の様子をご覧いただきましょう。実は私も参加していました。
Tokai Open 2014撮影場所 : 日本ガイシフォーラム 第1和室
和室にあぐらや正座で試技をする何とも前衛的なスタイル、もう今後見ることはないでしょう。参加者が計24名で開催競技は4つ。写真奥の障子を隔てた向こう側がスクランブルエリアというミニマムな大会でした。

あれから4年半の月日が流れ、今回の会場がこちら。

広くなりました。そして綺麗。
愛知県名古屋市にある名城大学ナゴヤドーム前キャンパス西館の1フロアを貸切にし、99名収容できるレセプションホールを会場としました。2016年竣工とあって設備は最新鋭です。
こう見るとスタッフTシャツ、結構目立ちますね。

エントリーした80名のうち初参加者は24名でした。東海地方で大会が無いために出場を渋っていた方が参加できたこと、5/6月に大会を意識したレクチャー会を行っていたことが功を奏した結果だと思います。


こちらはフロアの半分を占める『社会連携ゾーン shake』という場所。普段はレクチャー会で使用しているこのスペースを、大会見学エリア兼選手の控室として開放していました。中央にサイネージも見えます。机や椅子を好きな場所に移動できたため、時にはお子様の遊び場に、時には選手同士のコミュニケーションの場になるなど、様々な用途に柔軟に対応してくれた今回の名脇役です。3x3決勝のHead to Headでは選手の待機場所としても機能しました。
ここまでいい仕事をしておきながら、利用料は無料というから驚きです。写真の手前から奥まで全て無料。サイネージも追加料金無しです。

机の天板はホワイトボードの役割も兼ねており、備え付けのマーカーで書き込むことができました。童心に帰って落書きしていた方もいらっしゃったようですが、書いたらちゃんと消しましょうね。

サイネージやプロジェクターのお世話をしつつ、合間を縫ってCubecompsの記録入力のお手伝いもさせていただきました。単純作業に面白みを見出せる人種なので、前々からひそかにチャンスを伺っていたところ、今回ありがたいことに機会をいただくことができました。
記録用紙の数字を打ち込む簡単なお仕事、と侮るなかれ。速報とはいえ参加者一人ひとりの記録を自分が握っていると思うと、背後から否応なく責任感と緊張感が押し寄せてきます。

そして戦う敵はもうひとつ。

夜中にツイートだけ残して床に就いたら、寝ている間にTLが少し盛り上がったみたいです。定期的に話題に上がる気がしますが、初の記録入力で早速悩まされました。
私が出くわしたのはまさに"ミミズが這ったよう"と形容するにふさわしい、気の抜けた文字。全体的に読み取りづらく、特に4か9か判別できないとして、2箇所ほど"9"と見なして入力した事例でした。入力時はDelegateの方の判断を仰いでいます。

  • A7c+) 追記 競技者が署名済みの結果が不完全であったり、解読できない場合には、考えられる中で最も悪い結果として解釈されることが望ましい ... あいまいな記録に署名をしたジャッジは、記録入力係の裁量で結果を明らかにするように要請されることがある。

WCA ガイドライン | World Cube Association

  • A7c+) ADDITION If a result signed by a competitor is found to be incomplete or unreadable, it should be interpreted the worst reasonable way ... The judge who signed an ambiguous result may be requested to clarify it, at the discretion of the score taker.

WCA Guidelines | World Cube Association

WCAガイドラインに定められている通り、記録入力側は返ってきた記録用紙を機械的に処理するのみです。読めたらそのまま入力、読めなかったら悪い方として入力、この繰り返しです。後段でジャッジに結果の確認を要請する云々の記載もありますが、誰がジャッジしたのかを辿る術は本人のサインしかありません。果たして数字もまともに書いていないジャッジが、自身のサインを他人が読めるように書くでしょうか。甚だ疑問です。少なくとも今回の事例では、ジャッジのサイン欄もミミズの跡で読めたものではありませんでした。結局は記録入力者(+ Delegate)の判断で、競技者・ジャッジの与り知らないままに記録が確定されていることがほとんどだと思います。

scorecards_samples画像 : [2010 Ideas] Number Confusion on Scorecards | World Cube Association
WCAの旧フォーラムで同様の問題に嘆いている投稿を見つけました。その中に実際の記録用紙を撮影した分かりやすい画像がありましたのでお借りします。3番目の例が今回とかなり近いパターンでした。
画像を投稿した方のコメントでも指摘されているように、この書き方はヨーロッパ圏でよく見られるようです。今回の参加者にその地域の方はいらっしゃいませんでしたが、おそらく海外の方がジャッジを担当されたのでしょう。2010年に提起された問題でありながら、未だ有効な対策が確立されていないのが現状です。

textbook typeface游教科書体
教科書体ばりに綺麗な数字を書いてくれとは言いません(理想ですが)。書き方の違いはどうしようもありませんが、誰もが読めるよう丁寧に書くことはできるはずです。「他人の記録であり、他人が読むもの」という意識を欠かさないでいただきたいですね。

  • A7b) ジャッジは記録用紙に結果を記入し、結果が正しく、完全で、正しい書式で、明らかに読めることを確認してから結果の隣に署名する。
  • A7c) 競技者は結果を確認して、結果が正しく、完全で、正しい書式で、明らかに読めると同意するため記録用紙に名前(またはイニシャル)で署名しなければならない。これにより試技が終了する。
    • A7c4) 競技者はジャッジがその試技の結果を記録用紙に記入および署名をする前に署名をすることは望ましくない。競技者とジャッジが記録および署名を行ったことを確認する最終的な責任は競技者にある。試技に 1 つ以上の署名の記入が無い状態で記録用紙が記録入力係に届けられた場合(参照:規則 A7f)、試技は DNF とみなされる。

WCA 大会規則 | World Cube Association

  • A7b) The judge records the result on a score sheet and signs next to the result to acknowledge that the result is correct, complete, properly formatted, and clearly readable.
  • A7c) The competitor must check the recorded result, and sign (or initial) the score sheet to acknowledge that the result is correct, complete, properly formatted, and clearly readable. This finishes the attempt.
    • A7c4) The competitor should not sign an attempt before the judge has recorded and signed the attempt. The competitor is ultimately responsible for ensuring that they and the judge have signed an attempt. If an attempt is found to be missing one or both signatures after the judge delivered the score sheet to the score taker (see Regulation A7f), it will be considered unfinished (DNF).

WCA Regulations | World Cube Association

なお大会規則ではジャッジ・競技者の両方に確認の義務を課した上で、その最終責任は「競技者」にあるとしています。ジャッジの書いた記録が少しでも読みづらいと感じたら、遠慮なく訂正を申し出ましょう。自分の記録を守る最後の砦は自分自身です。

さて、大会運営に追われた自分の試技は惨憺たるものでしたが、他の優秀なTSCメンバーが各競技で表彰台に上がりました。特に今回は静岡メンバーの躍進が凄まじく、3BLDでplus君とけいてぃ君が1位/3位でダブル入賞、またplus君は3OHでも3位に入り、Podium Missers日本一の座から抜け出しています。
運営しながらしっかり結果出せる人本当に尊敬します。私にはとてもできません。

afterparty撮影場所 : とりとり亭 名駅東店
乾杯。おつかれした。
こうしてグラスを合わせる瞬間はたまらないですね。私はここで写真撮りがちです。

楽しい楽しい地獄の反省会

大会の余韻に浸りつつ打ち上げ会場に向かう道中、水を差すように反省会の開催を持ちかけた戦犯は私です。大会開催が土曜なのをいいことに、疲れた体に鞭打って早速翌日昼から反省会を決行しました。場所は名古屋某所の喫茶店です。

閉会式であらしんさんが「年に1回開催できれば」と仰っていたように、私も今大会を経験して東海での定期開催に可能性を感じていました。そうとなれば次回に向けて振り返りを行うのは必然です。また上で書き連ねてきた自分の事前準備が他の方にどう見えていたのか知りたいという個人的な気持ちもありました。

後にJRCAから「反省会を行ってレポートを提出してほしい」という連絡もいただいていました。当日から離れるほど振り返りの質は落ちますし、いずれにせよ多少強引にでも早めに反省会を企画したことは正しい選択だったと思います。結果として反省会議事録がA4用紙5枚に及ぶ大収穫となりました。本記事もそれを見返して思い出しながら書いています。

余談です。反省会にはこれまで出た意見を一覧できる板書がほしくなりますが、集まったのは喫茶店のテーブル。そんなものはありません。
そこで、Mac/iPadを1台ずつ用意し、それぞれに標準で搭載されているメモアプリを使用しました。
Apple Note Apps
iCloud経由でリアルタイムに同期されるため、Macで議事録を取るだけで、片割れのiPadが同じ内容を常に表示し続ける板書の役割をしてくれます。この時は壁に立てかけてテーブルのどこからでも見えるようにしていました。写真も貼れますし、もちろんiPad側からの編集も可能です。そして帰りの電車内は自分のiPhoneで読み返す、という流れ。
EvernoteSimplenote等でも同じようなことはできますが、純正アプリというのが何よりの利点です。

表の挿入・書類のスキャン・パスワードロック・チェックリストなど、もう「メモ」では役不足なほど機能が増えています。日頃はホーム画面の肥やしになりがちですが、うまく活躍の場を見つけてあげたいものです。

おわりに

以上、大会レポートでした。何はともあれ、無事に東海大会を終えることができてほっとしています。

room
夢の跡。また逢う日まで。


ではここからはおまけです。4月末に行われたtribox Openを写真で一瞬だけ振り返ります。

tribox Open Spring 2019

3回目を数えるtribox Open、これまで全て参加させていただいています。

pizza撮影場所 : トラットリア ターヴォラ アトレ川崎店
関東方面の大会に参加する時は、神奈川県川崎市に住んでいる友人のところにいつも泊めてもらっています。今回も前日入りして昼頃に合流。イタリアンをたらふく食べました。

yknk撮影場所 : 焼肉問屋 横浜醍醐
その夜はゆーきさん、こうさん、かんてんさん、シークレットゲスト(?)、私という珍しめな5人で焼肉へ。翌日に大会スタッフの仕事を控えていながら酒を飲み、2次会までみっちり堪能しました。食べてばっかりですね。

to_venue
会場は日本大会2018と同じ「横浜産貿ホール マリネリア」でした。都会に出るだけで方向感覚を失う田舎者としては、一度行ったことのある会場を選んでもらえるだけで心の余裕がだいぶ違います。
すぐそこが横浜港とあって、たまに汽笛が聞こえてくるのが面白いです。

puzzle_area
tribox Openの醍醐味といえば物販でしょう。最新のキューブを試遊してその場で購入できるのはここだけです。

WCA World Championship 2019

あれ世界大会は?となりそうですが、さすがに収めきれないので割愛。無事に行って帰ってきました。

autographs
暇があれば有名選手を探してサインをもらいに行っていました。普段写真や動画でしか見られなかった選手に簡単に会えてしまうのが国際大会です。Flickrに2,000枚以上の公式写真がアップロードされていますので、大会会場の雰囲気が知りたい方はこちらから。
WCA Melbourne 2019 | Flickr

Square-1部門準優勝のまことくん、Skewb部門優勝のユリノキに最大の賛辞を!

それでは、1週間後に控えるCCKでお会いしましょう。予習はお済みですか?